子供への姿勢指導
姿勢指導には構造的な正しい理解が必要
(1)一般的な姿勢指導前後の比較
指導前 指導後
うつ向いていた悪い姿勢が、良くなったと説明されている、一般的な姿勢指導による写真のイラストです。しかし、当研究所では、全く違う見解を持っています。
(2)一般的な姿勢指導で、さらに悪化した姿勢
当研究所では、指導後のほうが「悪い姿勢になった」と分析します。その理由は
①さらに前重心となった
指導前 指導後
前重心 さらなる前重心
②腰椎前湾が無くなり、直線状の腰椎(フラット腰椎)になった
指導前 指導後
フラット腰椎
③上記2点により脊柱の生理的湾曲がさらに崩れた
(3)姿勢指導前では何が悪かったのか?
そもそも、正しい姿勢の定義が曖昧なので、姿勢指導自体に意味がありません。 ここでは、構造的に正しい姿勢の観点から「姿勢の間違い」と「構造的に正しい姿勢」を見ていきます。
(構造的に正しい姿勢の指導後は「構造後」と記します)
①前重心になっている
指導前 指導後 構造後
前重心 前重心 正しい重心位置
②膝が過伸展になっている(膝関節が伸びきって固まっている)
指導前 指導後 構造後
過伸展 過伸展 正常
③仮肋部が前湾している(本来は後湾する)
指導前 指導後 構造後
仮肋部前湾 仮肋部前湾 仮肋部後湾
④頸椎が直線状になっている(本来は前湾する)
指導前 指導後 構造後
頸椎直線状 頸椎直線状 頸椎前湾
以上の4つが指導前の「姿勢の間違い」であり、ここを正すことで、脊柱の生理的湾曲が維持された「構造的に正しい姿勢」となります。
詳細は
「構造的に正しい姿勢 構造的に正しい身体の使い方<理論編>」を
参照願います。